![]() 2025.09.17 Wednesday
日本に生息するクマ 「ヒグマ」と「ツキノワグマ」
日本に生息するクマは、北海道に生息する「ヒグマ」と本州に生息する「ツキノワグマ」の2種類です。九州は絶滅。四国は絶滅の危機。
九州でクマが最後に確認されたのは1957年であり、その後、野生のクマは目撃されていません。1987年に捕獲されたクマは、遺伝子解析の結果、他の地域から持ち込まれたものであることが判明しました。このことから、九州のクマは絶滅したとされています。(理由は以下) 〇食料の減少:木材供給を目的とした人工林の増加。九州の人工林率は全国平均より高い。60%を超える地もある。どんぐりの木が減少。 〇生息地の分断:開発や森林伐採によりクマが広範囲に移動できる連続した森林が失われ、生息地が分断された。 〇狩猟と乱獲:明治時代から昭和にかけて狩猟や乱獲によってクマの個体数が減少した。こういった理由から、環境省は、2012年に九州のツキノワグマは絶滅を宣言しました。 ![]() また、四国にはツキノワグマが生息していますが、その数は極めて少なく、絶滅の危機に瀕しています。現在は徳島県と高知県にまたがる剣山地とその周辺のみ確認されており推定生息数はわずか16〜24頭とされています。 本州では、千葉県にクマはいないとされています。理由として、地形的な隔絶(房総半島は平野や海に囲まれており他の山地から移動が困難)で、利根川のような大きな川が千葉県と他県を分断していることと、クマの生息に適した山林が他の地域から孤立していることがあげられます。 ![]() |