![]() 2025.10.06 Monday
「制御性T細胞」を発見 ノーベル賞の坂口さん
ノーベル生理学・医学賞を受賞した大阪大特任教授の坂口志文さんは、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見しました。
「制御性T細胞」とは、免疫のブレーキ役で、自己免疫疾患を抑え、がんの治療にも期待されます。 坂口さんは、京都大医学部時代に体内への外敵の侵入を防ぐ免疫機能が自分の体を傷つけるという「自己免疫疾患」の存在を知り、1977年に移った愛知県がんセンターで、免疫機能に関わる胸腺を取り除いたマウスは自己免疫疾患になるという研究に接しました。 日米の大学や研究所で「免疫を抑える免疫機能」の研究に取り組み、当時、提唱されていたリンパ球の一種「サプレッサーT細胞」は存在しないことが分かり、研究は徐々に下火になりましたが、1995年、制御性T細胞の目印となる分子を特定し、2003年には細胞に関わる重要な遺伝子の特定に成功しました。。 「妻と二人三脚で発見した」と語っておられ、妻の教子さんとは30年間にわたり同分野で活躍し支えあって来られ、今も同じ研究室で活動されています。 ![]() ![]() |