![]() 2025.05.11 Sunday
人手不足が深刻 2023年度介護職員初の減少
全国の介護職員数は2023年度、212万6000人(前年度比2万8000にん減)となり、介護保険が始まった2000年以来、初めて減少したことが、厚生労働省の調査で分かりました。人手不足が深刻な訪問介護について、厚労省は小規模な事業者に財政支援を行う方針です。
連携や大規模化を促すことで、経営基盤を強化し、人材確保につなげるのが狙い…。職員が5人以下や訪問回数が月200回以下などの事業者が参加する取り組みを対象に150万円を補助。(中山間地や離島にある場合は200万円)。全国で働く介護職員数の推移をみると、2023年度で212.6万人に対し、2040年度必要な職員数は272万人となっており人手不足が深刻になっています。 「介護職離れ」の理由は、低賃金があります。介護職員の月給は全産業平均より6万円以上も安い。そのうえ、高齢職員の退職に加え、介護の仕事を選ぶ若者の減少などで職員が不足する事態となっています。厚労省幹部は、「他職種と人材の奪い合いが起きる中、介護業界が給与面などで優位性を保てていない。現実は厳しい」と話しています。 ![]() ![]() |