![]() 2020.12.11 Friday
コロナ感染症 重篤患者への治療「ECMO」とは
新型コロナウイルス(新型肺炎)重篤患者への最後の切り札との言われている「ECMO(エクモ)」とはどういう装置なのか…。
志村けんさんの治療にも使われた「ECMO」は人工肺装置です。重症化した肺炎患者の最終的な治療として使われています。 人工呼吸器とECMOの違いは、人工呼吸器は肺の機能を補助するもので、肺に酸素を入れ、肺から血管の中に入れていくもので、初期の患者の方に使われます。 一方、ECMOは、体外式膜型人工肺で、肺の機能を代替する装置です。血液を太ももの付け根の血管から取り出し、ECMOの人工肺に血液を送り、二酸化炭素を取り除きます。その後、血液を首の付け根の血管に戻すことで、体の中の臓器に酸素が届けられます。 ECMOで血液が循環している限り、肺が止まって呼吸をしていなくても生きることができるため、肺の機能を使うことが難しい重篤な患者に使われるものです。ECMOの使用期間は2〜4週間と言われています。 ![]() ![]() |