2024.08.03 Saturday
在宅での看取り 安らかな最期
病院から介護施設へ勤務場所を替えて5年目に入ります。これまで40年以上も医療現場で働き、病気で亡くなる方を大勢見て来ました。
父が膀胱がんで余命を宣告された時に、在宅で看取りたいと強く望み、CVポート(高カロリー輸液ルート)造設の目的で入院しました。しかし、結果的にはその間に急変し病院で亡くなりました。 その時は、「在宅で看とる」という方法が漠然としており、心電図モニターの貸し出しはないのか…など病院の医療を在宅に求めていた気がします。 縁があり、看護小規模多機能型居宅介護施設で働くようになり、在宅で看とる意味が少しずつわかって来ました。 看護小規模多機能型居宅介護では、医療を必要とする人の紹介が多々あります。酸素、胃ろう、吸引、ストマ、抗がん剤治療、気切、看取り‥等。 今日施設で看取りがありました。開所して5年目に入りますがこれまで看取りは今日の方を入れて4人目です。90歳男性で要介護5です。 水曜日まで経口摂取ができていましたが、糖尿病から感染症により昨日からレベルが低下し本日家族との対面後亡くなりました。 誤嚥性肺炎を繰り返すので自宅では3日と持たないと言われていましたが、当施設で10か月間、施設⇔自宅(通い・泊り)利用されていました。 病院の慌ただしさの中ではなく、モニターの心音、SPO2の数値にとらわれない静かな空間での最期でした。 |