2024.04.21 Sunday
近畿中心「はしか(麻疹)」の感染拡大に懸念
感染力の強い「はしか(麻疹)」が今年は近畿中心に少なくとも20人以上が感染しています。この時点で昨年1年間の3分の2を超えています。
感染拡大の背景には子どものワクチン接種率の低下が指摘されています。「はしか」は世界で流行している感染症です。 今年目立った感染報告として、2月24日にアラブ首長国連邦から関空に到着した旅客機関連の13人の集団感染があります。 10人が搭乗者でこのうち少なくとも4人がワクチン未接種でした。また、他の3人は搭乗者と接触して感染したとされます。 日本は2015年、世界保健機構(WHO)から土着ウイルスが存在しない「排除国」と認められ、以降の感染は海外からの持ち込みでした。 はしかは、ウイルス感染から約10日後に発症、高熱や発疹などが起こる病気。脳炎や肺炎などの合併症があり、1000人に1人が亡くなっています。 感染力が強く、免疫を持たない集団では、1人が平均12人〜18人にうつすとされ100%感染すると言われています。 2019年2月、大阪の大型商業施設での集団感染では従業員から他の従業員、買い物客へと感染がひろがり、合計25人の人がはしかにかかりました。 海外で麻疹ウイルスに感染した人が帰国後麻疹を発症し、その後、大型商業施設の従業員にうつり、そこから周りの従業員や買い物客に広がったのではないかと考えられています。 有効な予防は2回ワクチンで1990年4月生まれ以降は公費助成がある定期接種を2回受ける機会がありました。50歳以上は接種していなくても幼少期に感染して免疫を持つ可能性が高い。抗体検査は診療所等で3000円程度。 |