2024.10.06 Sunday
後世に残したい 尼崎市での新型コロナ対応
新型コロナウイルス感染拡大への対応を後世に残そうと、市立歴史博物館は、収集した資料や当時最前線にいた職員らの聞き取り記録などをもとにした報告書「寄り添い、支えられ」をまとめました。
尼崎市では、新型コロナの第1〜8波(2020年〜23年5月)に、延べ13万6264人が感染し、336人が亡くなりました。60歳以上の死亡者数が96.7%を占めました。 報告書はA4判301ページに及び、「寄り添い 支えられ」のタイトルは、誰もが未経験の事象に対し、市保健所を中核に、責任感や使命感をもとに各課横断的に職員が連携、協力したことや、市民からの感謝の声が励みになったことから名付けられました。 報告書では、患者への聞き取りで感染経路や濃厚接触者を追跡する「疫学調査」や入院調査、患者搬送など保健所職員らの奮闘ぶりを描き、ワクチン接種会場の設置や生活の困窮した人への経済支援策の策定などがどのように行われたのかを時系列で詳しく記しているようです。報告書は尼崎市のホームページからダウンロードできます。(10月5日読売新聞掲載から) |