![]() 2025.06.02 Monday
再犯防止に 118年ぶり改正「拘禁刑」導入
6月1日から、罪を犯した人への刑罰、「懲役」と「禁錮」が刑法の改正で廃止され、「拘禁刑」に一本化になりました。
新たな刑罰「禁錮刑」の導入は、118年前の刑法制定以来、初めてで、刑務所では再び罪を犯すことがないように立ち直りに重点を置いた指導へと大きな転換が図られます。 明治40年に刑法が制定されて以来、日本の刑罰は主に、刑務所での労働などの刑務作業が義務づけられた「懲役」と、こうした作業の義務がない「禁錮」に分かれていました。今回の改正の背景には、出所した人が再び罪を犯すケースが多い現状があり(再犯率55%)受刑者が社会に戻って再び罪を犯すことがないように立ち直りを重視しています。 これまでの刑務作業は「懲らしめ」の意味合いが強く、立ち直りや社会復帰のための時間を確保しにくいという指摘がありました。 新たな拘禁刑では、懲らしの意味合いの刑務作業はなくなり、その分、立ち直りに向けた作業や指導が行われます。 ![]() 法務省によりますと、高齢者、障害のある人、薬物などの依存症がある人など、特性に応じた24の立ち直りのプログラムが用意されているそうです。新たな刑罰の導入で再犯が減ることが期待されます。 ![]() |