isako's blog

日々の自身の日記から、医療・看護の情報、地域の活動と情報を発信しています。
医療現場での様々な問題や、地域で取り組んでいる多彩な行事などをご紹介します。
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悩ましい季節 高温・多湿で活発になる「ヒゼンダニ」
 看護部学習会において院内講演会を行いました。プレゼンテーション(スライド枚数36枚)で、テーマは「疥癬について」です。近畿地方は、「梅雨入り」し、雨期の季節が今後1カ月以上続くことになります。





 講演の題名は「ナポレオンが悩まされた疥癬」で、ナポレオン時代の戦争では、疥癬の流行がフランス軍の戦意を失わせ、肖像画のナポレオンが胸に手を入れているのは疥癬で痒いためという説があるそうです。
 当院は、約90%他施設からの紹介入院で、平成18年頃に、老人施設からの紹介患者さんの持ち込みにより、疥癬が発生した経緯があります。
 当時、ヒゼンダニから発生する疥癬を見たことがない看護師達が誤った対応により知らない間に広がったものです。
 あれからも1年に2例程度、疥癬が発生することもあり、梅雨入りした、高温・多湿なこの時期が要注意です!
 疥癬は古くからある疾患で、皮膚の最上層の角質にヒゼンダニというダニの仲間が寄生して、丘疹やかゆみが起こる疾患を言います。
 室温21度・湿度40〜80%の条件では24〜36時間程度生存していることが知られています。ヒトから離れると2〜3時間ほどで感染力が低下すると言われ、乾燥に弱く高温・多湿で活発になるのです。
 高齢者や抵抗力の落ちた人では、通常の治療を行っても治りが悪く、治療を何回も繰り返して行わないといけないことがあるので、抵抗力の弱い高齢者が多い施設では注意が必要です。
 丘疹があれば疥癬を疑い皮膚科受診しヒゼンダニを探しますが、ヒゼンダニが検出される率は10%〜60%。その間にステロイド剤など誤った治療で集団発生することもあるのです。梅雨入りしたこの時期は注意!

| isako | 仕事・医療・看護・健康に関すること | 13:24 | - | - |


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